前作同様、ベトナム帰還兵であり、現在は対テロコンサルタントとして合衆国政府の対テロ組織、通称 "Shop" の依頼を受ける男 John Mullins (ジョン・マリンス) が、細菌兵器を携え暗躍するテロリストと、欧州から南米に香港…といった世界の各地で戦闘を繰り広げる FPS。

ゲームエンジンも Quake 2 ベースの GHOUL エンジンから、Q3A ベースの GHOUL 2.0 エンジンへと進化、シリーズ独自の要素であるダメージ表現のための人体区分 gore zones (ゴアゾーン) も 26 から 36 へと細かくなり、AI の出現は依然スクリプトベースであるものの、銃を取り落として他の武器 (サイドアームのピストルや仲間の落とした武器) に持ち替える、または手榴弾を投げ返す…といった具合に、戦闘中のアクションが豊富になった。

ゲームモードは上記シングルプレイと、ネットワークを介したマルチプレイが前作同様主なもの。今回さらにシングルプレイ用に、いくつかの要素を選択してその都度簡単な任務を生成できる『ランダムミッションエディタ』が追加された。

Quake 系ならではのアクション的レスポンスの良さに、ナイフから M16 に AK-47、M60 といった現用兵器に加え、最新鋭兵器として登場の OICW まで揃った 26 の実在武器。そしてハードボイルドな本編シナリオと、シングルのマップをベースにした舞台でデスマッチやチーム戦も楽しめるマルチプレイ。一部で取り沙汰されたゴアゾーンとそれに関連する残酷描写 (手足等がもげる) についてももちろん印象的ではあるけれど、他の部分もきちんと作られたゲームだ。
難点として、02 年当時のゲームとしては動作に比較的大きなマシンパワーを要する面もあるが、描画面などは設定 (残酷描写のカットも可) 次第でかなり細かく調整できる。

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