Home :: Game Info :: PC :: SWAT 3: Tactical Game of the Year Edition
Platform | Win95/98/2k | ||
---|---|---|---|
Developer | Sierra Northwest | ||
Publisher | Sierra Entertainment | ||
Released | Oct 10 2001 | ||
Tags | First-Person, Shooter, Tactical, Modern, Police, SWAT | ||
Multiplayer | Internet, LAN, WON (Sierra Online) | ||
|
© 1999 Sierra On-Line, Inc.
SWAT の起源は言うまでもなく LAPD の誇る精鋭部隊。暴徒鎮圧などを目的として LAPD 内 "Metropolitan Division" として設立された部が、その後の部隊編成過程を経て 1968 年に "D Platoon" として派生、Special Weapons And Tactics (or Assault Team) の頭文字から S.W.A.T. (SWAT) の名称がついた。現在でも 24 時間態勢の大規模犯罪捜査に対テロ活動、人質救出や篭城犯への強行突入など、大都市における犯罪全般に対応する特殊部隊の代名詞的存在となり、LAPD 以外の米国内警察署にも配置/展開されている。日本の SAT もまた SWAT 同様の警察内特殊部隊だ。
1999 年 11 月にリリースされた "SWAT 3: Close Quarters Battle" (以下 CQB) のマイナーバージョンアップ (主な内容はマルチプレイヤーモードおよびそこにおける武器やレベルの追加) 版として、"SWAT 3: Elite Edition" (以下 EE) が 2000 年 10 月に登場、この後さらなる新ミッションなどを加えた本作 "SWAT 3: Tactical Game of the Year Edition" (以下 TGotY) がリリースされた。これらを通じた SWAT 3 の最終バージョン (オプション画面で確認可能) は UK 版で 1.7 となっており、たとえ CQB しか所持していない場合でも、インターネットを通じたアップデートで TGotY 版相当までのパッチ適用が無償で可能 (英語版の場合) となっている。
日本ではサイバーフロント社が SWAT 3: CQB および TGotY の完全日本語版 (ゲーム内音声までも吹き替え) を出しているが、マルチプレイヤーモード周りやパッチ適用に関しては、英語版との互換性がほぼないとされている。
ゲームタイトルが示すとおり、本作は "SWAT" の名を関する PC ゲームシリーズ中のひとつ。先祖たちは下記のとおり。これらまでは実写撮り込みやクオータービューを取り入れた (リアルタイム) ストラテジーに分類されるゲームだった。
参考リンク: Police Quest: SWAT 1+2 for Windows (2011) (MobyGames)
SWAT 3: CQB は 3D FPS & タクティカルアクションゲームとして、弾道計算プログラムや NPC 用の AI を新規開発 + 導入、シリーズのイメージ刷新が計られた。LAPD の公認こそ得てはいないものの、制作チームによる SWAT 関係者への取材が行なわれたほか、シチュエーション設定についてのアドバイスなども受けている。ゲームの時代設定は制作時における超近未来の 2005 年。ロケーションはもちろん LA 各地。同年の World Peace Day に向けて、それに関連したりしなかったりといった 20 種近くのミッションが用意されている。
それぞれのミッションを個別にプレイすることも可能だが、継続する人物/シナリオ展開を楽しむものとして "Career" モードが用意されている。このモードでプレイヤーは A/B ふたつのチーム (各陣二人編成) を率いる現場司令官となり、犯人逮捕や武器押収、人質救出等の任務に挑むことになる。
ミッション前のブリーフィング画面ではロケーションや犯罪発生の背景、関係者に関するプロファイルや使用されている武器などの情報が細かく確認でき、こちらもそれに応じて武器や突入姿勢 (ステルス/ダイナミック) の変更を随時行なうことができる。
SWAT 隊員の武器および装備品は以下のとおり。
Primary Weapon | |
---|---|
Type and Name | Bullet Type |
Submachine Gun (MP5 Family)
|
|
Submachine Gun (UMP45 Family)
|
|
Assault Rifle
|
|
Semi-automatic Rifle
|
|
Shotgun
|
|
Secondary Weapon | |
Type and Name | Bullet Type |
Handgun
|
|
Tactical Aid | |
|
ざっと並べると多そうではあるが、同じ銃での照準器やサプレッサの有無、マガジン形状の違いであったりと、お世辞にも豊富とは言い難い。さらに注意すべきは、Mission/Career のシングルプレイヤーモードで Primary/Seconday Weapon として携行できるのは、上の表内で赤字で書いた物のみ。銃撃戦がメインのゲームでないとはいえ、ちょっと寂しい。
ただし併記している弾丸タイプには注目されたい。同形式の銃でもホローポイント (人体等に命中すると弾頭が拡張し、致命的ダメージを与える) とフルメタルジャケット弾 (弾頭が真鍮で覆われ、貫通力が高い) が選べる等、犯人を殺すことではなく、その身柄を確保することを念頭においた、警察機構上でのミッション遂行をシミュレートすることもできる。
その他 Tactical Aid 項に並ぶのは、拳銃型の鏡として通路の角などから安全にその向こうを覗けるオプティワンド、ロックピックや各種装置解除の機能を持つ万能のツールキットに、強行突入時にはかかせないフラッシュバンや催涙ガスなど。オプティワンドやツールキットはひとつあれば何度でも使えるが、その他消耗品はブリーフィング時に携行する数を調節可能、そのときどきの行動に応じたスタイルでミッションに臨める。
マルチプレイヤーモードでは Deathmatch/Team Deathmatch/Last Man Standing といった対戦、co-op による協力プレイを人間または AI を交えてプレイできる。
リリース時には確か上記サイバーフロント社による日本語版デモバージョンをプレイした記憶がある。たしか "River Tigris" (アラブ系輸入雑貨店) での人質救出ミッションが収録されていたと思う。
その頃の私にとっての FPS といえば DOOM や Quake、Unreal Tournament といった撃ちまくり飛びまくり系。視界に入るものすべてを撃ちつくすことを叩き込まれた若い頭には、このゲームの機微についてを理解することはできず、勝手にうろついては銃撃戦をはじめ、まるで思い通りに動いてはくれない AI のチームメイトを連れ歩くことを、そうそうに諦めてしまった。シミュレータとしては当然のスタイルなのだけれど、弾も当たりどころが悪ければ即死だし。
こうした形のタクティカルシューターは、当時ならばクランシーさんとこの Rainbow Six に、その後の Ghost Recon シリーズあたり、他所であれば Bohemia Interactive Studio の会心作 Operation Flashpoint 等でそれなりにメジャーにはなったが、これらのプレイ時にはやはり爽快感の前に、大きな緊張感やストレスの壁が常にある。ただし、こうした厳しい条件の中でリアルタイムに作戦を練って的確に AI たちを操って (または葬って) 目的が達成できた際には、刹那の出来事に随時悲喜交交するスポーツ系のそれとは違う大きな快楽、解放感があるのもまた確かだとは思う。
そんなこんなで CQB のリリースからはすでに拾年以上経った 2011 年の頭、シリーズ 1+2+3 の詰め合わせとして安く売られていた輸入版パッケージ "SWAT Generation" を購入。箱を開けて CD-ROM が六枚も鎮座ましておられた (せめて DVD-ROM にまとめて欲しい) のには閉口したが、とりあえず 1 や 2 はさておいて、往年のリベンジとばかりに本作をインストールしてみた。
拾年ひと昔…なんて言葉もある。グラフィックについての古臭さはもちろん否めないが、私も馬齢を重ね、いくらかの落ち着きも身についたせいだろうか、じっくり腰を据えてのめりこめば、時間の壁は案外薄かった。唯我独尊のランボースタイルではなく、ちょっと頭の弱い部分もある (ただし戦闘能力は鬼レベル) 部下たちを率いて、こまかな指示出しと本部との交信を繰り返すのがこちらのおもな仕事。発砲前には警告をしなければならないし、たとえこちらに銃を向けてきた憎きテロリストであっても、彼らが倒れた際には救護要請を出さなくてはならない。だって警官だもの。
自分とチームメイトの位置情報に気を配りつつ、ステルス/ダイナミックエントリーを使い分けて道を拓くこと、乱戦状況の中で的確な無線連絡を重ねて場を落ち着かせること。中間管理職系とでも言えばよいのだろうか、自ら先陣に立って鉛弾をばらまかなくとも、とにかく血気盛んな戦士 (チームメイトおよび武装犯) たちと、時には慌てふためきパニックを起こす人質たちといった人間の輪の中で、なんとか穏やかに、犠牲を最小限に留めて事を収めることにこのゲームの本質はある。
ただ、HUD に出る情報が最小限 (残弾数も確認しづらい) であること、それから AI のチームメイトがやたらと道を塞いだり暴走状態に陥ることが多いこと、特定マップ (TV スタジオ等) の階段などでスタックが頻発することあたりが少し気になった。それから Lean (覗き込み) 動作の角度も、もうちょっと欲しかったところ。
Career モードの終盤なのであまり詳しくは書かないが、広くて狭くて暗くて、時には撃てずの下水道マップは結構きつかった。OF: CWC の孤立ミッションか、Vietcong のトンネル面と同じくらい、いちどクリアしたらしばらくは触りたくない感が強く残る。
そんなこんなで人様に大きく遅れて (当時はマルチプレイヤーや Mod でそれなりに盛り上がっていた様子) 昔のゲームに感慨を覚えているうちに、シリーズは続いていたりして、そちらもまた、いつかなにかをきっかけにプレイできればと思う。
Not Written Yet.
Processor | Pentium 233 MHz |
---|---|
RAM | 32 MB |
Disk Space | 550 MB plus 50 MB (for Swap File) |
CD/DVD-ROM Drive Speed | 4x or better CD-ROM Drive |
Video | 4 MB Video Card (Supporting 800 x 600 SVGA 16-bit Color) |
Switchable Full-Screen Display in Multi-Display Environment | Unknown or Not Supported |
Sound | DirectX 7.0a Compatible Card |
DirectX | 7.0a |
Network | 56k Modem or better Broadband Network Connection |
Copy Protection / Activation |
* Red Values are Recommended.
SWAT 3: Tactical Game of the Year Edition on GeForce GTS 250
Copyright © 2001-2024 gamers' hideout All Rights Reserved.