1979 年の初作 "Mad Max" (マッドマックス) から 2015 年の "Mad Max: Fury Road" (マッドマックス 怒りのデス・ロード) まで、全四作が公開されている同名映画シリーズのゲーム化作品。
制作は Just Cause シリーズなどを代表作とするスウェーデン Avalanche Studios。ゲームエンジンは同社開発の Avalanche Engine。PC/Linux/OSX/PS4/XB1 マルチプラットフォームタイトル。Linux/OSX 版を除く販売元は米 Warnar Bros. Entertainment。

世界観は基本的に映画シリーズのものを踏襲したものとなっており、元警察官である主人公、Mad Max こと Max Rockatansky が、荒野の無法地帯と化した核戦争後のオーストラリアを舞台に活躍するもの。ただし本編シナリオに関しては本作用に書き起こされた内容となっている。
延々と続く砂の世界を、愛車 Interceptor で走る Max。そこに襲い掛かるのは、この世界を暴力で牛耳る巨漢 Scabrous Scrotus (映画四作目に登場する権力者 Immortan Joe の息子のひとり) 配下の War Boys と呼ばれる戦闘集団。多数の車両で Max を取り囲んだ War Boys だったが、Max による反撃に遭う。敵の残したガソリンを戦利品として収めようとした時、再度爆音が Max の周囲に響く。それは敵の増援だった。
Interceptor から引きずりおろされ、War Boys の暴行を受ける Max。そこへ首領 Scrotus も愛車 War Rig に乗り駆けつける。押さえつけられた Max のショットガンを手に取った Scrotus は、その銃床で Max を叩きのめし、さらに彼の身ぐるみを剥ぎ、Interceptor をも持ち去る。
咄嗟に正気を取り戻した Max は、速度を上げて去ろうとする Sctorus の車に追い縋り、車上の敵を目指す。それを察したScrotus は彼の黒犬をけしかけるもそれは失敗。ふたりの肉弾戦へともつれ込む。その攻防の中で Max は Scrotus の武器であったチェインソーを逆手に取り、勝利を収めようとするが、決死の Scrotus により車上から突き落とされる…
以降、荒野の只中に身ひとつで投げ出された Max は、同じく置き去りとされた Scrotus の犬と打ち解け、その直後には Max のことを知ると語るせむしの整備工 Chumbucket と出会う。Chumbucket の助言により、Max は新たなる愛車 Magnum Ops を組み上げることを決断。そして Scrotus への復讐を目指す。
ここまではゲーム開始直後に流れるカットシーン、および基本動作のチュートリアル過程にて描かれる光景。

ゲームシステムはオープンワールドのアクションアドベンチャー。Max および本作における彼の愛車となる Magnum Ops をはじめとする各種改造自動車の運転時とも、視点は三人称固定。
人物操作時には走る跳ぶといった基本動作から、徒手空拳および手持ち武器を使用した格闘戦のほか、ショットガンやスナイパーライフルといった銃器を使用することもできる。
また Magnum Ops には、エンジン、装甲をはじめ、攻撃用の各種パーツ追加やアップグレードを、Max 自身のパワーアップ同様、ゲームの進行に合わせて段階的に重ねてゆくことができるシステムとなっている。
Big Nothing とも呼ばれるひたすら広大な荒野 Wasteland は、いくつかの領主たちにより統括される区域から成っており、その最深部には Scrotus の本拠地でもある都市 Gas Town がある。Max は Chumbacket とともに Magnum Ops を駆り、Gas Town を目指す長い道のりへと踏み出す。

やや持て余していた拙宅の XB1 をもって、ひさびさにひと息でコンプリートにこぎつくことができた、個人的にはとても相性のよかったタイトル。
肉弾戦から車両での戦闘と、それらのために行なってゆく Max や Magnum Ops のアップグレード過程のバランスもよく、また各地を治める領主たちに協力してやることにより、各地域におけるテンポラリな拠点としても使える彼らの要塞の増築が行なえるのも楽しい。

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