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Doom (ドゥーム)

Doom Cover Art or Title Screen
Platform PlayStation
Developer id Software, Williams Entertainment
Publisher Gamebank
Released Apr 19 1996
Genre First-Person, Shooter

© 1993, 1995 id Software Inc.

完全とは言わないが、良いレベルの移植作品

言わずもがな…の近代 FPS の祖である、米 id Software 社の名作 Doom の PS 版。PC 版のシリーズ初作 (Ultimate Doom) と同二作目 (Doom II) のエピソードが収録された、お得感の高いタイトル。
移植を手がけたのは米 Williams Entertainment (ウィリアムズエンターテインメント … 96 年秋に同社ブランドは統合され、現 Midway となった) で、国内販売にあたったのは Microsoft 日本法人とソフトバンクが 1995 年に共同設立していたゲームバンク。気がつけばなくなってしまったこのゲームバンク、オリジナルのゲーム制作元にはソフトライセンスやゲーム資源と引き換えにロイヤリティを支払い、ゲームバンク嘱託の開発会社が移植を行なう…というシステムをとっていて、その商売方法の裏にはいくらかの問題もあったとも (当時の関係者たちから) 言われるものの、コンソールと PC 間のゲームの橋渡し的な役割を担おうとした、当初の発想自体はけっして悪くなかったと私は思う。

ともあれ本題の Doom へ。1993 年に DOS 用 3D シューティングとしてリリースされ、絶大な人気から Windows や Macintosh、そして各種コンソールにも移植されることになった。この PS 版もそのラインナップのひとつ。当時の他の国内ハードを見渡せば、Sega の Super 32X や Sega Saturn、任天堂 SFC や 64 (64 版は移植作品でなくオリジナルタイトル) に、いろんな意味でレア度の高い 3DO 版…と、ファンからすれば嬉しくもあるが、正直財布が心配になる展開を見せていた。
では、ハードは揃っているとして、コンソール用 Doom には何を選ぶべきか。海を越えれば最高移植と呼ばれる Atari Jaguar 版の存在もあるが、ここは国内限定で。加えて、移植作品ではない 64 版も除外させて頂く。

Doom Screen
タイトル画面

Doom Screen
とにかく撃っていこう

まずは 16 ビット機 (ベース) である SFC や 32X。これらはやはりキツい。特に SFC 版は 3D 演算用の特殊 (Super FX) チップまで積んで、確か価格も壱万円越えだったと思う。しかし実際にプレイすると「僕も頑張ってますけど、やっぱ資質ってのがあるじゃないスか」的な苦しさが画面から滲み出てくる。Doom シリーズの前身である "Wolfenstein 3D" の移植版に関しては、SFC でも充分楽しめる作りになっていたが、すでに時代は変わった事を思い知らされた。

続いて 32X。16 ビット機である MD に 32 ビット CPU (SH2) x 2 のアダプタをくっつけるという力技的ハードで、実際 Doom も描画含む動作自体は、上記 SFC 版に比べれば良い。が、操作やサウンド面に若干問題があった。ボタンに平行移動と視点移動を同時に割り振れない (つまり標的等の特定の点を見つつ、それを中心とした円移動ができない) というのは FPS にとっては致命的な問題だし、左右を聞き分けるために必要なステレオ出力が不可である点もまた同様。当時わざわざステレオ対応ケーブルを店頭取り寄せし、実際に繋いでこのゲームがステレオ非対応だと知った時の敗北感、わかってもらえるだろうか。

そして 32 ビット機。3DO 版は少なくとも当時の私の周辺では存在を確認できなかったのでパス。今思えばこれこそ取り寄せすべき物だったとも思う。SS 版が結構曲者で、発売自体は PS 版から少し遅れた 97 年 07 月だが、販売元は同じゲームバンクで、ゲーム的にも同内容。しかし 3D 描画をあまり得意としないハードの特性からか、プレイ感覚はかなり違う。Doom で敵を狙う際には、時としてほんの僅かの照準調整が必要になることもあるのだが、SS 版でそれをやろうとすると視点がスムースに動かず、常にひっかかるような感じが残る。これもまた、ゲームを楽しむ上では致命的な問題だった。

そして残った PS 版。画面構成やマップの細かい部分などは元祖 PC 版とやや異なるものの、プレイ感覚やパッドとの相性は良く、ステレオ出力をはじめ、CD-DA で表現力豊かになった BGM といったサウンド面もまた良かった。不満といえば、メモリーカードの存在を無視したパスワードセーブくらいか。
さらに個人的に熱かったのが通信対戦機能で、PS 本体 + モニタと Doom がふたつずつ、そして当時公式周辺機器として売られていた通信ケーブルを利用することによって、co-op とデスマッチの二人同時プレイモードが楽しめた事だ。当時も PC ではインターネットを介したマルチプレイは実現されていたが、その普及率や回線を取り巻く環境などは、現在に比べるとまだまだ厳しい点が多かった。そこへきて、PS 持ちの Doom 野郎が二人揃えばいいだけの PS 版通信対戦は気軽なもので、私も数人の友人と夜な夜な対戦に明け暮れていた。

Doom Screen
画面下部中央の顔アニメが素敵

Doom Screen
オートマップ機能も忠実に

CE 誌の原稿ではまるで違うこと (ゲームの残虐表現がどうとか) も書いたりしたが、ここではあえて身近で最良の移植作品としての PS 版 Doom を選ぶ理由を書くことにした。表現含むゲーム内容についてはまた別の機会にでも。

Doom Guy Fan Art by j.dotsky

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