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Soldier of Fortune: Payback

Soldier of Fortune: Payback
Platform WinXP/Vista
ESRB Rating
Developer Cauldron
Publisher Activision Value
Released Nov 13 2007
Tags First-Person, Shooter, Military, Modern, Gore,Value
Multiplayer Internet, LAN

© 2007 Cauldron LLC and/or Activision Value Publishing, Inc.

Overview

定番傭兵アクション、新世代へ

"Soldier of Fortune" (ソルジャー・オブ・フォーチュン) といえば、FPS 愛好者にはおなじみのミリタリーアクションシリーズ。米 Raven Software 社 (同 Activision 社傘下) 開発による過去二作は、Quake 系エンジンを使用した、軽快でありながらも時には重厚な面を見せるアクションゲームとして、シングルプレイはもちろん、特に二作目ではマルチプレイモードでも好評を博した。
前作 Double Helix から五年ほどの時間を経てリリースされた、シリーズ三作目にあたる本作は、開発元をスロバキアの Cauldron HQ に変え、ゲームエンジンも同社開発の CloakNT (2003 年リリースの "Chaser" で使用) とし、加えて物理計算用に Havok を用いる形となった。Win/X360/PS3 マルチプラットフォーム。
また発売元も Activision のオリジナルブランドから、同社の廉価版レーベルにあたる "Activision Value" に変更されている。発売時の価格は約 USD 20。

シングルプレイヤーモードのゲーム自体はこれまで同様、既定のシナリオの下に展開されてゆく各レベルをクリアしてゆくものだが、開発体制の変更にも合わせてか、過去二作で主人公だった John Mullins (ジョン・マリンス … 同名の実在人物をモデルとしたキャラクタ) は姿を消し、新主人公には次なる男 Thomas Mason (トーマス・メイソン) を据えている。
だが Mason もまた Mullins 同様、米政府下の対テロ組織 "The Shop" の依頼を受けて動く傭兵だ。本編開始後にはネット端末を通じ The Shop の担当者 Cassandra Decker から、闇の世界で行なわれている労働用人身売買の秘密を得た中国人外交官の身を守る…という最初の依頼を受ける。舞台はイラクの Al-Qa'im 市街近郊。
現場では同じく The Shop の信頼を得る米陸軍上がりの傭兵 Colonel Miller もミッションに参加、Mason のサポートを行なうという。Mason はまず、街の各地に設置されたレーダージャマーを破壊し、外交官の命を狙う狙撃手の位置を特定、彼を排除しなければならない。
その後は謎のパイプライン施設建造に使役される奴隷労働者達、そしてそれを支配する者達の足跡を求め、ミャンマーは Mogaung の岸壁地帯から密林を抜けた村、さらに続いてアフガニスタンは Eshkashem の丘陵地帯や洞窟等へ…と舞台は移ってゆく。

各レベルのスタート (Decker からの任務内容受信後) 時には、プライマリ/セカンダリ/サイドアーム/グレネードの四項目にわたる武器をまず選択する。プライマリおよびセカンダリ武器は共通のものから選ぶ。登録されている武器は下記のとおり。

Primary or Seconday Weapons

Assault

  • G36E
  • M16A3
  • AK-47
  • TCW-L
  • TCW-H
  • 516
  • CAR-12

Shotgun

  • M1014
  • CQC.729
  • CAWS-90

SMG

  • PDW-7 dual
  • MP5SD5
  • P90
  • SV.45ACP
  • SV.45ACP dual
  • SR-2007
  • AMP-9

Machine Gun

  • M249
  • PKR-47
  • M48 SAW
  • PK41

Sniper

  • M40A3
  • CR8
  • TS-50

Explosive

  • AGL-6P
  • RPG-7
Sidearm and Grenades

Sidearm

  • Mk23
  • Mk23 dual
  • 1991A1
  • 1991A1 dual
  • M.40
  • M.40 dual
  • 18C2
  • 18C2 dual
  • .50AE
  • .50AE dual
  • .454
  • ALX

Grenades

  • Frag

上の表のうち、最初のレベルスタート時に選択/携行できるのは、赤文字で書いたもののみ。その後ゲームの進展に伴い、選択可能な武器は増えてゆく。また武器によっては、さらに各種照準器 (アナログなものから最新鋭の光学機器まで) やサプレッサなどのオプションを付けることもできる。
ゲーム中も倒した敵が落としたものや、マップの特定地点に置かれた武器との持ち替えはできるが、武器によってはその後の弾数確保が困難であったり、グレネード関しては補充の機会はまずない。ただし連続するレベル間のステージクリア後には、各武器ある程度の補給は自動で行なわれる。
それからグレネード。シングルプレイヤーモードではなぜか破片手榴弾のみしか登場しないが、マルチプレイヤーモードでは下記の三つも追加選択可能。いちどに二種類までの榴弾を所持できる。

  • Flash (閃光榴弾)
  • Phosphorus (白燐榴弾)
  • Smoke (煙幕)

基本アクションは水平八方向への移動とスプリント (前方のみに有効、また息切れもあり) にジャンプ、クラウチングと上記各武器の使用。乗り物の操縦はできないが、特定地点に設置された機銃の使用や、AI が操作するダンプカーの後部に乗っての銃撃戦シーンなどはある。過去作に存在した lean (上体を曲げての覗き込み) や prone (匍匐) 動作はできなくなっている。

また本シリーズで忘れてはならないのは Gore (流血) 演出の存在。前二作にわたりひとびとを震撼させてきたそれは、本作にも継承されている。腕脚頭の切断はもちろん、見るだけでも充分な股間へのクリティカルヒットなどを実装。上記武器リストから刃物が消えたことについて心配される御仁もおられるかもしれないが、ナイフは基本装備として Melee Attack キーを押せば随時使用できる。それから、いちおう良い子のために Gore 項目はオプション画面から無効とすることも可能となっている。
14 のレベルからなるシングルプレイを遊び倒したら、最大 12 人まで参加可能な LAN/Internet を通じたマルチプレイも楽しめる。ゲームルールは下記の六種類。

  • Deathmatch
  • Team Deathmatch
  • Elimination
  • Team Elimination
  • Capture the Flag
  • Demolition

このマルチプレイヤーモードでも、シングルプレイヤーモード同様、武器の選択からカスタマイズ、さらにはプレイヤースキンの選択も可能となっている。

cheezball's Review

んんん、バリウ…

いちおう前二作についてのプレイ経験はある。無印はそれなりに楽しめるものではあったけれど、発展途上にあった Q2 エンジン世代ということもあり、画面も美麗とは言い難く、さらにはミリタリー雑誌の名を冠してのゲームでありながらの SF 兵器登場に違和感を覚え、またゲームシナリオに対してもいくらか冗長な部分を感じた。しかしその初代 SoF を含め、2000 年前後にいくつかあったような異様に作りこまれた PC ゲームたちには、未来への期待 (進化の余地) が多く詰まっていた。後述する性能向上/大容量化の道を歩み続けた描画機能や、当然のごとく広まったマルチプラットフォーム化は、ゲームの質そのものを向上させているとは言い難いと強く思う。
ともあれ SoF。二作目の Double Helix についてはわりと文句なしにプレイしていたと思う。草木の茂るコロンビア面を収録したデモ版をきっかけに後日リテール版を購入。渋い HUD 画面のデザインにシナリオ、それから流石は Quake 系エンジンと思わせる小気味のよいアクション性に、ステルス/強行突破を交えてのリアル/アーケード感のバランスも絶妙だったと思う。マルチプレイも少なくではあるが楽しく遊んだ記憶がある。

そこへきての本作の登場、開発チームに主人公の世代交代、そして低価格帯レーベルからの発売と、シリーズの正統進化を待ち望んでいたファンにとって、心配の種は多すぎた。
そのあたりは Activision 大元もわかっているのかいないのか、ゲームタイトルに 3 の文字が冠されていない (ただし実行ファイル名は sof3.exe だが) ことについては、何らかの思惑があるのかもしれない。
プレイ感覚としてはやはりバリュー系。意地の悪い見えない壁で覆われた既定の道のりを進んでは、特定地点に足を踏み入れたとたんに姿を現す敵との戦闘の繰り返し。武器のカスタマイズで隠密仕様の装備に身を固めることもできるが、本作においてはまったく意味を成さない行為となる。
また、乗り物はそこらじゅうに転がっているのに、それらの操縦がいっさいできない点も、2007 年のゲームとしてはやや辛く思う。

敵 AI についても、これまた悪いけれども 2007 年時点のゲームだとは思えないレベル。基本はとにかく発砲、ある程度の距離まで間を詰めると、猛然とダッシュして来ての打撃を試みてくる。さらに凶悪なのは爆発物系 (RPG もしくはリボルバー型グレネードランチャーの AGL-6P) あたりを装備した敵。上記のごとく、ある程度の距離まで近づかないとその姿を見せないくせに、他の敵に紛れて物陰に登場しては痛恨のヒットをかましてくる。
こうした非人間的かつ無慈悲な AI 群に対抗するためか、本作では主人公のヘルスは最大値からの引き算足し算ではなく、その場その場でのダメージ/自動回復となっている。しばらくの間無傷であれば最大のヘルス値を保てるが、ひとつの時間内に許容量を越すダメージを受ければ即死亡、それ以下のダメージ量であれば数秒の間敵の攻撃を避け続けさえできれば再度最大のヘルス値へと勝手に回復する。よってレベル中でのヘルス値/弾薬についての回復 (補給) 専用のアイテムというものは、本作には登場しない。
さらにこの大味なゲームバランスを無理やり保持するためか、後半ステージでは雑魚敵ひとりあたりの攻撃力が恐ろしく高くなってくる。最終ステージにあたる Donetsk のマップでは、遠距離からのショットガンによる被弾でわけもわからず即死させられたりと、この強引な設定には相当のストレスを覚えた。
ストレスといえば、上にも書いた Gore 表現に関することも。それを多く見せるためかもしれないが、まず敵の身体が異常に脆すぎる。アサルトライフルあたりまではなんとか許容できるとして、サブマシンガンなどでも容易に体の各部をもぐことができ、かえって興ざめしてしまう。ナイフ使用の機会もそう多くはないし、死体はわりと短時間で消滅したりで、この点についても非常に大味に作られた印象が拭えない。開発陣のかたがたは「とにかくなんでももげりゃ SoF なんだよ」とでも考えていたのだろうか。

本ページのスクリーンショット群のサイズが無駄に大きいのは、例によってゲームオプションから FSAA が設定できず、それを補う形で高解像度でのプレイを選んだため。本作のオプション画面で映像出力に関する項目は画面解像度のみ…
個人的には「マルチプレイで米粒サイズの憎いあん畜生をどうしても狙い撃ちたいんだよ」といった場合以外では、ゲーム画面なんて 640x480 ピクセル程度で充分だと 2011 年の現在でも思っている。Bloom や HDR に頼ったぼかしやライティング効果に凝るのも、場合によって良いかもしれないが、現在のところこれらエフェクトとアンチエイリアシングを並行できるゲームタイトルはそう多くない。
ジャギーを極力見たくないだけのために、無理に引き伸ばされ、さらに無理なフィルタをかけられてぼやけたテクスチャ群を目にするのもまた気が滅入る。エッジ処理がきちんとされていれさえすれば本当に低解像度で充分。それによってある程度のクオリティを保ったテクスチャを必要充分な容量に収めることや、動作パフォーマンスの向上も見込めると思うのだが、私がただ時代に取り残されているだけなのだろうか。とにかく 3D モデルにビットマップ形式のテクスチャを貼る方法と、進むいっぽうの高解像度化の組み合わせについては、すでに限界が見えていると思う。

これも推測ではあるけれど、上記映像出力オプションの乏しさほか、マウスホイールの順/逆送りでしか (キーバインド不可) 所持武器の持ち替えができなかったり、マルチプレイヤーモードでのプレイヤー情報設定の際には、画面上でのソフトウェアキーボードでしか文字を入力できず、またゲーム中もタイピングによるチャットを行なうことや、コンソール画面を開くことも無理となっている。
前作群に比べてのこの退化を見ると、本作はどうもコンソール版を主軸とし、この PC 版はやっつけ的なコンバート過程を経て生まれてしまったかわいそうな子なのだろう。ボリュームの薄さはさすがに気になるものの、各ステージのバリエーション、それから武器のカスタマイズ機能あたりにはいくらかの魅力も感じているだけに、なんとなくのもったいない感が残る。
本作について良心的な部分といえば、バリュータイトルにふさわしくノンプロテクト (シリアルキー入力/起動時のディスクチェック等なし) 仕様であることくらいか。そんな本作が Soldier of Fortune の名を冠する正当な三作目として名を残すのか、または外伝 (黒歴史) 的な存在とされてしまうのか、シリーズの存続を願ういちファンにとってはいくらか気になるところ。

旧いスクリーンショットも撮り直したいし、久しぶりに無印でも引っ張り出そうかな…とか思っていたら、さらなるシリーズ新作として今度は韓国の開発会社 Dragonfly (基本無料の FPS "Special Force" 制作元) によるオンラインゲーム (07/13/2010, 4Gamer.net) が登場予定だそうで。
Raven さん、もしくは Mullins 御大の返り咲きはもはや期待できませんか? 老兵は消え去るのみですか?

Notes

Not Written Yet.

System Requirements

Processor Pentium 4 2.5 GHz (Core 2 Duo 2.0 GHz)
RAM 512 MB (1 GB)
Disk Space 3.3 GB
CD/DVD-ROM Drive Speed 4x
Video 256 (512) MB DirectX 9.0c Compatible 3D Card with Pixel/Vertex Shaders Version 2.0
ATI Radeon x800 or Nvidia GeForce 6800
ATI Radeon x1900 or Nvidia GeForce 7900
Switchable Full-Screen Display in Multi-Display Environment Unknown or Not Supported
Sound DirectX 9.0c Compatible Card
DirectX 9.0c
Network 56k Modem or better
Broadband Network Connection
Copy Protection / Activation

* Red Values are Recommended.

Screenshots

Screenshot of Soldier of Fortune: Payback

明快なオプション画面

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キーコンフィグも

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武器選択画面

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ブリーフィングは動画

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Colonel Miller と

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なにかともげすぎ

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据付機銃

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岸壁ステージ

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Mogaung の密林

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映画 Rambo II を彷彿させる棚田

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強制労働のために囚われた奴隷

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パイプライン施設破壊を試みる

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アフガン

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冷戦時代に建造された洞窟施設

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装甲車発見。でも乗れない

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SoF 名物、ヘリ対ヒト

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この辺りの伝統もいちおう継承

Screenshot of Soldier of Fortune: Payback

サービスシーンなのか

Soldier of Fortune: Payback on GeForce GTS 250

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