gamers' hideout

menu

Banner: j.dotsky's rat-life

Top Secret (トップシークレット ヒットラーの復活)

Top Secret Cover Art or Title Screen
Platform Family Computer
Developer Capcom
Publisher Capcom
Released Jul 20 1988
Genre Action

© 1988 Capcom

1980 年代に蘇るハーケンクロイツ

注 … 本頁テキストは当時の原稿ほぼままです。時流ねたなどは軽くお流しください。

ほんの数ヶ月前に「サヨナラ宣言」をしときながら、まさにゾンビの如く復活しました "ゲームゾンビーズ" です。規模はやや縮小気味になりますが、今回からは家庭用オールドゲームの名作たちに的を絞りご紹介してゆきたいと思う次第です。どうかよろしく。そういうワケで今回の 1 本は「ゾンビ > バイオハザード > カプコン」であり「復活」第 1 回目であるという、筆者脳内の強引な流れに基づいて選出いたしました。かといって単につじつま合わせのためではなく、実際名作でもありますので以下にご説明を。

このタイトルを世に出したカプコンは改めて言うまでもなく、ビデオゲームの黎明期から活躍しているソフトハウスでありますが、当時人気だったのは同社作品 "魔界村" や "1942" シリーズに見られた、渋めの世界観やその難易度といった男気に満ちた部分だったのではないでしょうか。思い出せばほかにも "闘いの挽歌" に "戦場の狼" なんて熱いタイトルがまだまだ出てきます。いずれも元はアーケード作品ですが、くまなく FC に移植されていますので、機会があれば今後書かせてもらうかもしれません。てか是非。

それはさておき肝心のゲーム内容はというと、当時横スクロールアクションゲームの主流だったジャンプ動作を、大胆にもワイヤー操作におき替えたアイデアがなんといっても特徴的。レバーで 45 度単位に角度を合わせつつ任意の角度を選択しつつボタンでワイヤーを発射して、壁とか天井とかとにかく登りまくっちゃえ、ってなアレです。ナムコの "パック・イン・タイム" (SFC 他) だとか、TNN の "海腹川背" (SFC 他) あたりのルーツだと言ってもいいかと。
そしてこのタイトル、先に述べたカプコン作品群と同じくアーケードの移植作品でもあるんですが、ヒットラー云々… の世界観は FC 版オリジナル。デモやゲーム中の画面いたるところにナチの鉤十字なんかが描かれていたりもして、ヨーロッパあたりじゃ微妙にヤバそう (事実本作の欧米版は Bionic Commando というアレンジタイトルとなっています) だヨと余計な心配ゴコロをかきたててくれます。しかしこの世界観の拡大などがゲーム自体の幅を広げたのは確かで、純粋にアクションのみだったアーケード版に加え、ステージや武器やアイテムの選択といった楽しみが増えているのはうれしい限り。
老舗ならではの、ツボを抑えた移植具合が光る 1 本です。

Top Secret Screen
オープニングデモのひと幕

Top Secret Screen
ワイヤーと銃で進路を拓け

< prev zombie
----

next zombie >
KLAX

page top